AppleによるEpicGames開発者アカウント削除が司法判断によりギリギリで回避される Unreal Engine搭載アプリへの影響なしか

AppleとEpicGamesによる争いに進展があったのでお伝えしたい。

Apple vs EpicGames

まず初見の方のためにもAppleとEpicGamesがなぜ争っているのか分かりやすく説明したい。

ロイヤリティ料30%を巡る戦い

全ては8/13にEpicGamesが開発・運営するバトルロイヤルゲーム 『フォートナイト』が「AppStore」「GooglePlay」2大ストアの売上から徴収されるロイヤリティ料に反発し、8月13日にアプリ外から課金できるシステムを実装したことから始まる。

一般的にアプリストアのロイヤリティ料は30%とされており、これはPS4やSwitchなどのコンソールゲーム機のロイヤリティ料と同じ水準だ。

なお一部の開発者からは「コンソール機メーカーのようなサポートもせず、30%取っていくのはおかしい」「30%に見合う働きをしていない」といった趣旨の意見が出ていた。

アプリストアから『フォートナイト』削除へ

一方でApple側にしてみれば「アプリ外から課金できるシステム 」によって発生した課金からは一切収益が入らず、自分たちが作り上げたインフラを実質タダ乗りされるようなものであり到底容認できないものである。

ゆえにAppleはAppStoreから『フォートナイト』を削除する対応を取った。またGoogleもこの動きに追従する形でGooglePlayからフォートナイトを削除している。

Appleの追撃、Unreal Engineの危機

8/18、Appleは 8月28日にEpicGamesのiOS/macOS開発者アカウントを削除すると予告した。

これに対しEpicGamesは開発者アカウントが削除されることでiOS/macOSアプリに提供しているゲームエンジン「Unreal Engine」に影響がでると懸念を表明。

そしてEpicGames側は裁判所に対して「Appleのフォートナイト削除の取り消し」「Unreal Engineに関連した開発者アカウント削除の差し止め」を求めていた。

裁判所の判断は・・・

EpicGames側の求めに対し裁判所は以下のような判断を下した。

①「Appleのフォートナイト削除の取り消し」について

AppleのAppStoreから『フォートナイト』を削除した件については妥当であると判断し、EpicGames側の求めに否定的な判断を示した。

判事はEpicGames側が今回の問題を起こしたといった趣旨の指摘をしている。

「Unreal Engineに関連した開発者アカウント削除の差し止め」 について

一方でUnreal Engineに関連した開発者アカウントの削除については「行き過ぎである」と言及し、UnrealEngineを採用している他社を巻き込むことへの懸念も示した。

欧米メディアなどはこの件について「Unreal Engineは保護される」といった趣旨で報じている。

Judge won’t make Apple restore ‘Fortnite,’ but protects Unreal Engine

今後について

なお裁判は前哨戦に過ぎず、今後はEpicGamesの主張する「Appleの独占」に対して司法がどのような判断を下すのか注目が集まっている。

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